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刑事事件

以下のような刑事事件に関するご相談をお受けします。

  • 通常の刑事事件
  • 裁判員裁判
  • 少年事件
  • 犯罪被害者の方々の支援活動

刑事事件については,以下の記事をお読みください。

担当した刑事事件の弁護レポートが『季刊刑事弁護』に掲載されました2017-01-28
私が担当した刑事事件で,外国人の被告人が,妻を5階のマンションから突き落とそうとした,として起訴された殺人未遂事件がありました。被告人は事実を否認し,弁護人として事実を争う活動を行いました。 裁判では,ちょうど導入されて間もない公判前整理手続が行われ,被害者の供述調書などが検察官から開示されました。それを利用する形で被害者の証人尋問における反対尋問を行い,無事「被告人は殺人行為を行わなかった」という判決を得るに至ったのです。 その判決では他にも,暴行と発生した傷害との間の因果関係が否定されるなど,とても興味深いものとなっています。弁護活動はもう一人の弁護人と協働で行ったのですが,被告人との接見時や公判廷での打ち合わせで通訳を一切利用せず,直接英語で会話ができたことが,スムーズなコミュニケーションと相互理解という意味でも有効でした。 とても思い出深い事件ですし,現在事実を争う事件を担当されている方にも何か参考になるのではないかと思い,『季刊刑事弁護』編集部の承諾をいただき,作花法律事務所HPのTOPICS欄にPDFでレポートと判決を掲載しています。

ヤクルトの小川監督と保護司2012-01-17
2010年,そして2011年と,プロ野球を大きくわかせてくれたのが,ヤクルトスワローズだったのではないでしょうか。その立役者である小川監督は,リーダー・シップではなく,フォロワー・シップによりチームを立て直した,と言われています。そしてその手法は,保護司をされていた方との意外な接点から学んだことにより導かれた,と言われています。その保護司とは誰なのでしょうか?。

最後の一葉とアメイジング・グレイス2010-12-07
『最後の一葉』などの名作で知られる作家Oヘンリーと,今でも世界中で愛され歌い継がれているアメイジング・グレイスの作詞家との間には,ある共通点がありました。その共通点は,過ちを犯した人にしか見えないものがあるのではないか,その見たものが作品に表現されて人の心を打っているのではないか,という内容です。

団藤元最高裁判事と死刑廃止論2011-05-07
日本刑事法の重鎮であられる団藤博士は,大学教授を退官した後で,最高裁判事となられました。そしてその判事としての経験を通じて,死刑廃止論者となられたのです。団藤博士が死刑廃止論者となられた経緯を通じて,私達の社会における死刑制度について考えた内容です。

甲山事件と「疑わしきは罰せず」2012-04-17
2012年5月12日に,岡山弁護士会主催で「甲山事件」を通して捜査の可視化を考えるシンポジュウムが開催されます。その甲山事件で20年以上にわたり殺人事件の被告人とされ,最終的に無罪となった女性からお話を伺う機会がありました。その女性は,「疑わしきは罰せず」の刑事事件の鉄則と言われる法原則に,日本の社会は誤った意味を与えている,そのことが多くの人を苦しめているのではないか,と言われます。そのお話を通して,私達が「法」という存在に対して向かうべき姿勢について考えた内容です。

袴田事件2014-03-28
死刑が確定していたいわゆる袴田事件について,2014年3月26日に,静岡地裁により再審を開始する決定が出されました。 この事件は,袴田さんが捜査段階で自白した,とされた自白調書のほとんどが,任意にしたものではないとして,裁判でその証拠能力が否定されるなど,数奇な経緯をたどったことで知られています。 今回静岡地裁で出された再審開始決定では,捜査機関により証拠がねつ造された可能性があると指摘されています。 元々法律制度は,「この世に完全な人は存在しない」という,人類がたどり着いたとても悲しい事実を前提にして構築されています。人が人を裁く裁判で大切なことを,この事件は教えてくれているように思います。

前科と予断2012-08-29
ある人が窃盗をしたとして起訴され,刑事裁判が行われた,とします。その裁判で,「今回の事件の犯人が被告人であるという証拠は十分ではないが,この被告人には窃盗の前科があるから,それも合わせて考慮すると,今回の犯人に間違いない」という事実認定をして,被告人を有罪とすることは許されるでしょうか。「前科」を有罪の認定根拠としてよいかは,「この世には完全な人は存在しない」ということを前提にして構築されている法律制度において,「予断」により誤った裁判とならないか,という重要な問題を提起する争点なのです。

アクロイド殺し2013-03-27
『アクロイド殺し』は,アガサ・クリスティーの代表作として知られた推理小説です。通常の推理小説では,物語が著者によって客観的な観点で進んでいくのに対して,『アクロイド殺し』では,1人の登場人物の主観的な認識に従って,物語が進んでいきます。この作品をモチーフにして,裁判における「主観的な証拠」の危うさについて考えた内容です。

リンカーンと反対尋問2010-11-07
弁護士をしていると,良い反対尋問とはどのようなものか,いつも頭を悩ませています。実は以前,NHKで「絶対に嘘を見破ることができる尋問の方法」という番組がありました。それはどのような尋問なのでしょうか。その内容に,アメリカ大統領であったリンカーンが,弁護士時代に行ったと言われている「ムーンライト・クエスチョン」と呼ばれる反対尋問の話をまとめた内容です。

伝聞証拠と反対尋問2012-07-01
刑事訴訟法には「伝聞証拠」という,興味深い問題があります。伝聞証拠とは,公判廷外の供述を内容とする公判廷における公述又は書面で,供述内容の真実性を立証するためのものをいい,刑事訴訟法はそのような「伝聞証拠」を証拠とすることを原則として禁止しているのです。その刑事訴訟法の立場は,「この世には完全な人間は存在しない」ことを前提とする,法律制度全体を貫く理念の現れように思うのです。

弁護人の役割につきましては以下の記事をお読みください。

弁護人の役割2010-06-19
弁護人は,被告人から「本当は有罪なのだけれども裁判では無罪の主張をしてほしい」と告げられたら,どのように対応するべきなのでしょうか。弁護士倫理の問題として常に取り上げられる事案を通して,弁護人の役割について考えた内容です。

弁護人論2010-11-17
ある刑事事件で第一審の地裁で死刑判決を受けた被告人が控訴し,その控訴審で弁護人となった弁護士が,原審記録を読み「被告人には死刑がふさわしい」との意見書を控訴審裁判所に提出し,控訴審裁判所は死刑判決を維持した,という事件があります。その事件は最終的に被告人による最高裁への上告が棄却され死刑判決が確定したのですが,その判決確定後,被告人は控訴審の弁護人を相手取り,損害賠償を請求する民事訴訟を提起したのです。そしてその民事訴訟において裁判所は弁護人に損害賠償を命じたのでした。この事件は,刑事裁判における弁護人の役割をとてもよく物語っていると思います。元ナチスのアイヒマンについてのイスラエルでの裁判のエピソードと合わせてご覧下さい。

大貫弁護士と尊属殺2011-05-29
日本国憲法は,裁判所に国会で成立した法律が憲法に適合するかどうかを審査する違憲立法審査権を与えています。その違憲立法審査権により,初めて法律が憲法に違反し無効であるとされたのが,「尊属殺人事件」でした。この事件を通じて,あるべき弁護人像について考えた内容です。

裁判員裁判につきましては以下の記事をお読みください。

裁判員裁判と光2010-06-05
弁護士が,裁判員裁判が開始される直前に報道機関から受けたインタビューの際にお話しした内容をまとめたものです。裁判員裁判は,これまで法曹三者だけで行っていた刑事裁判に対し,裁判員の方々が法律の専門家にはない光を,社会で発生した刑事事件に当てていただく制度です,ぜひ積極的にご参加ください,という内容です。

足利事件・菅家さんと裁判員裁判を考えるシンポジュウムが開催されました2010-09-13
岡山弁護士会主催で2010年に再審無罪となられた菅家さんを岡山にお招きして,市民の方々とともに,裁判員裁判を考えようという催しでした。私は司会進行役をさせていただきました。菅家さんのお話で一番印象的だったのは,有罪(無期懲役刑)となった第一審地裁での審理中に,誰もが菅家さんを有罪だと思っていたところ,1人の市民の方が面会を求めてこられ,「あなたは無罪ではないのか」という話をされた,そこから菅家さんの無罪主張が始まったということでした。それは裁判員裁判が成功に向かいポイントが含まれていると思います。

ノルウエーの刑罰論と日本の裁判員裁判2010-10-10
世界的に重罰傾向が強まる中,ノルウェーでは「犯罪」を行う人は,人との接し方の学び方が十分ではないのだ,という理念に基づく独特な「刑罰」が科されており,行いが良い人は,服役中でも週末に自宅に戻ることができるという運営もされているそうです。服役することになっても,いつかわ社会に戻ってくる「人」に対して,私達は社会としてどのような「刑罰」を科せばいいのか,それは日本の裁判員裁判が始まった後,何か変化はないのか,について考えた内容です。

ハワイの陪審裁判2011-10-16
弁護士がハワイの陪審裁判を傍聴した際の様子をまとめたものです。実際の陪審裁判を通じて感じたのは,「自分たちがアメリカの司法,さらには正義を支えているのだ」という強い気持ちだったように思います。

少年事件につきましては以下の記事をお読みください。

空が青いから白をえらんだのです2011-03-06
「空が青いから白をえらんだのです」は,『奈良少年刑務所詩集』(長崎出版,2010年)のタイトルとなっている詩です。この詩を作ったのは,奈良少年刑務所の受刑者の少年です。詩集が作られるに至った経緯と,その編纂をされた方の思いを通して,少年事件について考えた内容です。

砂に咲く花2011-10-31
『砂に咲く花』(皓星社,2011年)は,香川県まんのう町出身の詩人,古川賢一郎さん(1903−1955)が,亡くなる前年に書かれた作品です。その作品は,古川さんが詩を教えていた女子少年院「丸亀少女の家」(丸亀市)の少女達を描いたものです。古川さんは,1954年4月から翌年の4月までの間,毎週土曜日に,丸亀少女の家に出向いて詩を教えたそうです。そしてその経験に基づき,『砂に咲く花』を書かれました。本に収容されている少女達の詩を通して,少年事件について考えた内容です。

少年事件と不定期刑2011-02-11
少年事件の処分や刑罰が軽い,という意見を目にすることがあります。その指摘はどのような意味があるのでしょうか。私達は社会として,少年に対して重い処分や刑罰を科す方向に進むべきなのかを考えた内容です。

信長と本能寺2012-10-19
織田信長は,自分の身内も信頼せず,冷酷な手段で天下統一を目指した戦国時代の武将です。でもそんな織田信長の性格は,実は幼少期に母親から無視をされ続けたことが生んだのではないか,と言われる精神医の方がいらっしゃいます。抵抗のできない幼少期に受けた心の傷が,その人の人生をどのように支配するのかを考えた内容です。

犯罪被害者の方々の支援活動については,以下の記事をご覧下さい。

小林美佳さんと犯罪被害者支援活動2011-06-19
性犯罪の被害に遭われた後,全国各地で犯罪被害者支援活動をされている小林美佳さんの講演を拝見し,犯罪の被害に遭われた方々に対して,社会として何ができるのかを考えた内容です。

パリで娘が殺された2011-12-10
『パリで娘が殺された』(草土文化,2011年)は,藤生好則さんが書かれた本です。藤生さんは,1995年にお嬢さんの藤生朱美さんがフランスのパリで殺され,その後フランスの裁判所で行われた刑事裁判の手続に,被害者のご遺族として参加されました。その過程をまとめられたのが,その本なのです。フランスの司法制度から,日本の司法制度における犯罪被害者参加制度のあるべき姿について考えた内容です。

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